心理学者エビングハウスによる「忘却曲線」の真偽

 

人間は、良くも悪くも『忘れる』生き物だ。

 

ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの実験による「忘却曲線」は有名だ。

 

忘却曲線とは、得られた記憶は時が経つにつれどんどん忘れ去られていくことを線グラフで示したものだ。

 

人の記憶は、1時間後に56%が、1日後には74%もが失われるが、その後の忘却率は遅くなる、というのがこの理論の主眼である。

 

しかし昨今では、忘却のメカニズムはそれほど単純には説明できないという。

 

神経学では、人の脳には忘却を積極的に促進するニューロンが確認されている。

【>>参照】ニューロン(神経細胞)についてはここに簡単に書いてあるよ

 

なぜこのようなニューロンが存在するのか。

 

それは、必要ない記憶は失われた方が得だからだ。

 

一見、例えそれが不要な記憶でも、あって困ることはないだろう、と思いがちである。

 

だが想像してみて欲しい。

 

例えば、『獲物のいる場所』という記憶は、もうそこに獲物がいなくなってしまえば無駄になる。

 

いっそのこと忘れてしまった方が、『もう獲物はいなくなった』と思い出す必要すらなくなるからだ。

 

人が合理的に、したたかに生きていく上で「忘れる」というのは重要な習性なのだ。

 

【>>次ページ】男女の脳の違いは脳梁にあった。

 

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