目撃者の証言で描かれた犯人の似顔絵が全然違う理由

 

言葉とは一体何なのか。

 

と言うととてつもなく壮大なテーマに聞こえるが、今回は『言葉にすることで伝わりにくくなる』という話である。

 

言葉とは、言うまでもなく、情報を他者に伝えるためのツールである。

 

しかし、言葉にすることでかえって伝わりにくくなるという矛盾を私たちは避けて通ることは出来ない。

 

・言葉に出来ないこともある

・言葉にしてくれなければわからない

 

言葉による呪縛から私たちは逃れることは出来ない。

 

そこで、せめて、これだけは知っておこう。

 

言葉にするとウソに聞こえても、言葉以外で伝えれば真実に見えるものもある。

 

わかりにくいので一例を出そう。

 

よく事件が起きた時、目撃者が犯人の顔や風体に関する情報を警察に提供するだろう。

 

本人は『目鼻立ちはああで、体格はこうで…』などと必死に説明する。

 

しかし、実際に捕まった犯人の外見をみると、全く違った人物に見える場合が多い。

 

ここでは、まさに言葉の限界が現れている。

 

ポイントは、目撃者本人がもはや自分の記憶をうまく思い出せなくなってしまっていることだ。

 

これは紛れもなく後から警察に言葉で説明したことが原因である。

 

記憶の中には犯人の外見がしっかりと残っていても、人の外見というものはそう簡単に言葉だけでしっかりと第三者に伝えられるものではない。

 

それを無理に言葉にすることで、記憶が歪められてしまうのだ。

 

この言葉によるバグを言語隠蔽効果という。

 

視覚、聴覚、嗅覚などの五感が複雑に絡み合ったものや、感情がともなった情報を無理矢理言葉にしたときに発生しやすい。

 

 

右利きの人は、視界の左側を重視する

 

 

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